中国メーカーの標的は部品メーカーに限らない。05年には英MGローバーを南京汽車(07年12月に上海汽車と合併)が買収した。07年初めの米クライスラー再建問題では、地元メディアで奇瑞や上海汽車、第一汽車集団(吉林省)などが買収に意欲を示していると報道された。結局、奇瑞がクライスラーに小型車を供給することで合意したが、今後、中国メーカーが提携からさらに踏み込んで、世界的な買収や再編に加わる可能性は大きい。
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趙高級研究員は「自動車メーカーの買収は、技術やブランドを手に入れるだけでなく、知財権も丸ごと手に入れることが出来る。後発の中国メーカーにとってはメリットが大きい。現在はまだ海外の大手メーカーを買収して消化するには力不足だが、5年、10年後には可能だろう」と、近い将来に中国勢による世界的な再編が起きると予測している。日本貿易振興機構の江原規由・主任調査研究員は「中国が積極的に買収を進める時は、当然、欧米企業に比べて時価総額が小さい日本企業は標的になり得る」と警告する。日本の自動車産業は、買収攻勢への備えを求められている。