すぐさま先生から鋭い声がとんだ。「みんな右と左ってわかってるかな? これはちがうわよ。おうちでもしっかり練習してね」そして父母のほうを向いて「右と左の区別を家庭でもしっかりつけさせてください」と指示した。父母があわててメモをとったのは言うまでもない。「つぎの課題は、『前に三歩進んで、後ろに二歩さがる』という先生の指示どおりに動く練習だったのですが、まず前に三歩進むと、後ろに何歩なのか子どもたちはもうわからなくなってしまうんです。前後ならばまだしも『右に三歩、左に二歩』となるとほとんどの子どもが『え?』という顔で立ちすくんでしまう。ウチの子ばかりじゃなく、ほかの子どもたちも右左はさっぱりわかってなかったみたいでちょっと安心しました。もちろん先生からは『左右、前後の感覚をしっかりつけさせてください』と父母にアドバイスがありました」
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