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現実を認識できる人

ものごとの現実を認識できない人との結婚生活はむずかしいですね。現実を認識できないというのは、問題を問題として認めないのですから、たとえば、何か結婚生活に問題が生じた場合に対応に困ることになります。収入以上に多く買物をしているとか、相手が性生活に不満を感じているとか、嫁・姑の関係で妻が悩んでいるとか、そりゃ、さまざまな問題が長い結婚生活には発生します。問題が起きない結婚生活などありえないのです。時々、〈われわれ夫婦は一度も争ったことがない〉と自負する言葉を耳にしますが、そういう人の相手の中には、〈それは、夫(妻)が問題を認識していないから、話し合いにもならないし、争いも生じないのよ〉という思いがある、という場合が多いのです。問題が生じた時に、夫婦が共にその問題を認識するという共通のグランドに立だないと、問題が解決されないということが多いのです。少なくとも問題への対応がむずかしくなるでしょう。もちろん、相手が現実を認識できない人であれば、それなりに自分だけで問題を解決する努力をすることもできるけれど、それが夫婦関係に関わることですと、それではすまされない場合があると思うんです。現実を認識できないというのは、認識したくないからかもしれません。認識するのが恐いから、認識してもどう対応してよいか分からないから、そのノウ・ハウを身につけていないからかもしれません。いずれにせよ、そういう能力を欠いていることを結婚してから知ったというのでは、問題だと思います。つき合っている間に、しっかりと確かめておくにこしたことはないのです。つき合いの間に生ずる問題にどう対応するかをしっかり見ておくべきです。それは相手だけでなく自分についても同じです。